- 1.イントロダクション
- 2-1. ふるさと回帰センターとの出会い
- 2-2. 北海道就職セミナーに参加して感じたこと
- 2-3. 春まで移住を延期した判断――これが最初のつまずき
- 3-1. 移住支援はあくまで“補助”。最後は自分次第
- 3-2. しかし予想外の体調悪化で離職
- 3-3. 理想の距離感だったはずの寿都町で、再び母の元へ
- 4-1. 移住で大切なのは“環境”と“支援策”
- 4-2. 南幌町が“移住者に選ばれる理由”
- 4-3. 「移住は生活の質を高める選択肢のひとつ」
- 5-1. 移住を先延ばしにしない
- 5-2. 仕事は依存しすぎず、自力で探す姿勢が必要
- 5-3. 健康管理は最優先
- 5-4. 家族に頼ることは悪いことではない
1.イントロダクション
「北海道に移住したい」
「ふるさと回帰をして、新しい人生を始めたい」
近年、全国的に“地方移住”への関心が高まっています。とくに北海道は、雄大な自然、広い土地、ゆとりある暮らし、そして子育て支援の充実などから、幅広い世代に人気の移住先です。
しかし、移住は人生の大きな転換点。理想だけではなく、現実的な視点や実体験に基づいた情報が必要です。
この記事では、筆者である私自身が ふるさと回帰して北海道へ移住した体験 をもとに、
- なぜ移住を決めたのか
- どんな壁にぶつかったのか
- これから移住する人に伝えたい“落とし穴”
- 今あらためて推したい移住候補地「南幌町」
について、詳しくお話ししていきます。
北海道、移住、ふるさと回帰をテーマにしたSEO記事として、移住検討者の不安を減らし、希望を持ってもらえる内容にまとめました。
2. 私が北海道への「ふるさと回帰」を決めた理由
2-1. ふるさと回帰センターとの出会い
都心での生活に区切りをつけ、「もう一度ふるさとで人生をやり直したい」と考え始めた頃、よく通っていたのが有楽町・交通会館8階にある ふるさと回帰センター でした。全国各地の移住情報が得られる、いわば“地方への入口”のような場所です。
駅から近く、アクセスのよさは都会ならでは。JRも地下鉄も使いやすく、気軽に相談に行けたことが心の支えにもなりました。
そんな中、偶然目にしたのが 新宿で開催されていた北海道の就職セミナー。
当時、神奈川県藤沢市に住んでいた私は、小田急線一本で行ける気軽さもあって参加を決めました。
2-2. 北海道就職セミナーに参加して感じたこと
会場は北海道企業の合同就職説明会で、若い参加者が多く少し場違いにも感じました。それでも私は「北海道で再スタートしたい」という思いを胸に、ブースを遠巻きに眺めていました。
そのとき出会ったのが、後志振興局が進める 「街・人・仕事マッチングプラン」。北海道の地方と移住希望者をつなぐ制度で、ここから私の移住計画が本格的に動き始めました。
2-3. 春まで移住を延期した判断――これが最初のつまずき
北海道の秋は短く、あっという間に冬がやってきます。「冬直前に退職するのは迷惑がかかる」と考えた私は、移住を翌春へ先送りすることにしました。
しかし――
この判断が“後から振り返ると大きな失敗”となりました。
延期している間に、世の中は予想外の方向へ動き出します。世界的な感染症の流行で、移住も就職も数カ月ストップ。北海道側からも「落ち着くまで待ってほしい」と言われ、自宅待機のまま時間だけが過ぎていきました。
人生は、想定どおりにはいかないものです。
3. 北海道移住で直面した現実と、仕事探しの苦労
3-1. 移住支援はあくまで“補助”。最後は自分次第
後志振興局の方にはたいへん親切にしていただきましたが、移住は最終的に“自分の行動力”がすべてです。
私は自らハローワークに通い、求人を調べ、面接を受けて仕事を決めました。住まいも会社が用意してくれ、移住当初は「よし、ここからやり直そう」と前向きな気持ちでいっぱいでした。
3-2. しかし予想外の体調悪化で離職
ところが、就労後しばらくして パーキンソン病を発症。
手の震えが強く、仕事の継続が難しくなり、やむなく離職しました。
再就職も思うように進まず、「どうしてこんなことになったのだろう」と自問自答する毎日でした。
3-3. 理想の距離感だったはずの寿都町で、再び母の元へ
実家とは程よく離れた寿都町に住むことで「自立した生活」を描いていたはずなのに、気づけば高齢の母のもとに転がり込む形になりました。
「情けない」
「迷惑をかけてしまった」
そんな気持ちもありましたが、今では
“家族がそばにいることは、決して悪いことではない”
と考えるようになりました。移住が計画どおりにいかないことも、人生の一部です。
4. それでも北海道移住を勧めたい理由
――そして「南幌町」という選択肢
4-1. 移住で大切なのは“環境”と“支援策”
私自身の移住は成功とは言えませんでした。しかし、その経験があるからこそ、これから移住を考える人に伝えたいことがあります。
それは、
「移住先は“支援制度”と“暮らしやすさ”で選ぶべき」
ということ。
北海道の市町村は、移住者を積極的に歓迎している地域も多く、支援内容も自治体によって大きく異なります。その中で今注目したいのが――
■ 北海道南幌町(なんぽろちょう)
近年、人口増加率が全国トップになるなど、全国から注目が集まる自治体です。
4-2. 南幌町が“移住者に選ばれる理由”
南幌町は、札幌市中心部から車で約40分という絶妙な立地。自然が豊かでのびのび暮らしながら、都市部へのアクセスも確保できる、まさに“いいとこ取り”の町です。
さらに特徴的なのが、
● 子育て世代を徹底的に優遇する助成金
2016年度から、中学生以下の子どもがいる世帯、または40歳未満の夫婦世帯を対象に、
住宅建築費助成金 を支給。
若い世代にとっては大きな後押しとなり、移住者が増え続けています。
● 広い土地と伸び伸びした生活環境
北海道らしい広さの土地を確保しやすく、庭付きの住宅や家庭菜園も実現しやすい環境です。
● ベッドタウンとしての魅力
札幌・江別・北広島などで働きながら、南幌でゆったり暮らす“二拠点的ライフスタイル”も可能。
子どもを自然豊かな環境で育てたい――
そんな30代の子育て世代には、まさに理想的な移住先と言えるでしょう。
4-3. 「移住は生活の質を高める選択肢のひとつ」
南幌町を見ていると、移住を成功させるカギは
「自治体の本気度」
「子育て世代への手厚い支援」
「アクセスの良さ」
の3つだと感じます。
私自身は病気で挫折してしまいましたが、
“誰かの移住がうまくいくなら、私の経験も無駄ではない”
と思っています。
5. 私が経験した“北海道移住の失敗と学び”(体験談)
5-1. 移住を先延ばしにしない
タイミングは重要です。「春になってから」と待ったことで、社会状況の変化に巻き込まれてしまいました。
移住は、動ける時に一気に動くことが大切です。
5-2. 仕事は依存しすぎず、自力で探す姿勢が必要
支援制度はあくまで“補助”。最後は自分の行動が未来を決めます。
5-3. 健康管理は最優先
どんなに憧れの土地でも、健康を崩しては生活が成り立ちません。移住前から体調と向き合い、無理のない就労計画を立てることが重要です。
5-4. 家族に頼ることは悪いことではない
私は結果として母のもとへ戻ることになりました。
しかし、それを「失敗」で終わらせる必要はありません。
人生のステージは変わり続けるものであり、家族に助けてもらいながら穏やかに暮らす選択肢も、立派な“ふるさと回帰”だと今では思います。
6. まとめ
北海道移住は、理想だけでは語り尽くせない“現実”があります。私のように計画が崩れることもありますし、予想しない生活の変化も起こり得ます。
しかし、北海道には
- 豊かな自然
- ゆとりある暮らし
- 子育て世代を強力に支える自治体
があり、移住によって新しい人生をつかむ人は確かに存在します。
その代表例が 南幌町 です。
もしあなたが
「北海道へ移住したい」
「ふるさと回帰で人生を見つめ直したい」
と考えているなら、南幌町は必ず候補に入れてほしい地域です。
そして、私自身はこれから母のそばで静かに暮らしながら、“しぶとく生きていく”つもりです。
この体験が、誰かの移住の背中を押すなら、これ以上の喜びはありません。
