やはり「サービス付き高齢者向け住宅」なのか？

最近あらためて、「サービス付き高齢者向け住宅（サ高住）」という選択肢について考
えることが増えました。実は私自身、以前に横浜で警備会社に勤務していた頃、このサ
高住の駆けつけ警護を担当していた経験があります。
そのため、現場の実情や入居者の生活の一端を、少しだけ知っています。

駆けつけ警護の現場で見たもの

サ高住では、高齢者の一人暮らしが多く、緊急通報が入ればすぐに現場へ駆けつけるのが
私たちの仕事でした。ときには、残念ながら亡くなられた方の第一発見者になることもあ
りました。そんな時は、まず救急搬送の手配を行い、医療関係者の死亡確認後に警察へ通
報。その後、警察から「部屋の施錠確認」などの簡単な確認を受けて、ようやく任務完了
となります。もちろん、怪しい行為など一切なく、淡々と事務的に進められるのが現実です。

入居説明と“男性入居者の傾向”

サ高住に入居する際は、原則として近親者が立ち会い、施設側から詳しい説明を受けます。
それでも、入居後にトラブルを起こすのは男性の入居者に多かった印象があります。
特に、他の入居者やスタッフとの関係性で少しトラブルが発生するケースを何度か見ました。
年齢を重ねるほど、他人との距離感が難しくなる部分もあるのかもしれません。

サービス付き高齢者向け住宅とは？

あらためて整理すると、「サービス付き高齢者向け住宅」とは――
高齢者が安心して暮らせるよう、バリアフリー構造と安否確認・生活相談サービスが備わった
賃貸住宅のこと。介護施設とは異なり、自由な生活スタイルを維持しながらも見守りがあるの
が特徴です。

入居条件としては、以下のようなポイントがあります。

おおむね 60歳以上または要支援・要介護認定を受けた方

自立生活が可能であること（介護が必要でも軽度なら入居可能）

保証人・緊急連絡先の登録が必要

契約時に敷金・家賃・サービス費用が発生

自治体や運営会社によって、提供内容や費用が多少異なります。

現場経験から感じること

実際に現場にいた立場から言えば、サ高住は「施設と自宅の中間」のような存在。
完全な介護施設ではないため、自立心を保ちながら暮らせるのが魅力です。
ただし、孤独死や認知症によるトラブルなど、見守り体制がいかに機能するかが大きな課題。

「安心して暮らす」ためには、本人の準備だけでなく、家族の理解と協力も欠かせないと感じます。

これから少し調べてみようと思う

制度の枠組みや、実際の費用、そして地域ごとの特徴――。
改めて「サービス付き高齢者向け住宅」について、もう少し詳しく調べてみようと思います。
将来、自分自身や家族がどんな暮らし方を選ぶのか。
今のうちから情報を集めておくことが、大切な“備え”かもしれません。