結婚が失敗だったと気づくまで
振り返れば、私の結婚は失敗でした。
当時、私は請負で仕事をしており、ちょうど中国人研修生を受け入れる予定がありました。日本語の壁を感じる彼らのために「言葉の通じる人がそばにいれば助かるだろう」と思ったことがきっかけで結婚を選びました。生活も支え合えるはずだと信じていました。
在留資格を取るためにかけた労力
外国人と暮らすためには、在留資格を得なければなりません。申請書類を揃えたり、生活基盤を示すために何度も役所に足を運んだりと、相当な手間と時間をかけました。それでも「一緒に生きていこう」という思いがあったからこそ努力できたのです。
オーバーステイという裏切り
しかし現実は違いました。彼女はオーバーステイを繰り返し、法律を守るという意識は薄く、私の想いとは裏腹に問題を抱え続けました。
「在留資格を取って安心して暮らしてほしい」と願ったのに、その気持ちが裏切られたようで、失望と怒りが交錯しました。
稼ぎを持ち出され残ったものは負債
さらに、仕事で稼いだお金を任せた結果、知らないうちに海外へ送金され、私の手元にはほとんど残りませんでした。気づいた時には税金の滞納が膨れ上がり、1千万円を超える負担を抱えることになりました。結婚生活が終わった後に残ったのは、空虚さと大きな借金だけでした。
人生の失敗から学んだこと
結婚が失敗に終わったことは事実です。しかし、ただ「騙された」と言って終わらせるのではなく、この経験から学ぶこともあります。相手を信じることは大切ですが、全てを任せてしまえば自分の人生まで失ってしまうという教訓です。
これからの生き直し
60歳代のお一人様ひとり暮しとなった今、もう過去は戻りません。それでも残りの人生を「どう生きるか」は自分次第です。裏切られた経験も、失敗も抱えながら、それでも自分の足で歩いていくしかありません。失敗を恥じるのではなく、同じ思いをしないための教えとして胸に刻み、前を向いて生きていきたいと思います。
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